【一人旅inインド】India, incred!ble India.(バナラシ編)
お久しぶりです!Lainです。
今回は、引き続きインドの一人旅を紹介したいと思います。
インドの皆さんのイメージはいかに??
それじゃ早速始めましょう。
輪廻の街:バナラシ
デリーから約700キロ離れているバナラシ(Varanasi、ヴァーラーナシー)は、ヒンズー教の聖地で、インド最大の聖地とも言われています。街にガンジス川の水で沐浴するや、葬儀を行うためにここで集まるヒンズー教徒が多くいますので、一年中賑わっています。
デリーからのアクセスは、夜行列車も走ってるけど、今回は時間短縮を狙って、飛行機にしました(約5000円、1時間半)。
バラナシについたらもう夜なので、チェックインしたらとりあえず街を歩こうと思って、出かけました。
結局、カルチャーショックっていうか、驚きました。
聖地といったら、「キレイ」というイメージが浮かぶかもしれないけど、ここバラナシはまさに真逆ですね。
ゴミだらけで、下水道の汚い水はそのまま路地で牛のフンなどと混ざって流れています。大きい道でも、人と車だけじゃなく、牛、サル、ネズミ、あらゆる生物が共生共存しています。すぐ近くに、屋台で食べ物を売っている人もいます。
きたねぇなー!っていうのは最初のイメージでした。
バーニング・ガート:インド人の死生観
ガンジス川の「ガンジス」は、あくまでも英語の発音で、せっかくバナラシに来たら、インド人と同じのように、この川を「ガンガー」と呼ばせてもらいます。
そして、「ガート(Ghat)」とは、埠頭みたいに、水面に降りるための階段のことです。だから、「バーニング・ガート(Burning Ghat)」は、水辺にご遺体を焼くところになります。
現在、ここバラナシによく使われているバーニング・ガットはManikarnika GhatとHarishchandra Ghatの2つです。この2つのガートに行けば、ヒンズー教の教徒のご遺体を焼く光景が普通に見られます。
※ご遺体を焼く場所をさらに近くつれていくって言って、観光客をいろいろと騙す詐欺師も多いみたいので、ガートとその近くで誰かに話しかけられたら絶対無視してください!自分でも普通に見られるのです。
さすがに写真撮影は良くないかと思いましたけど、隣のインド人たちが普通に写真を撮っているのを見て、一枚撮りました。(写真撮影は配慮しながらやってください)
何という光景でしょう。聖なるオレンジ色の布に巻かれて、聖なるガンガーの水に満遍なく浸されたら、灰になる。すぐそばにいる家族たちの泣き声のほか、みんなが黙っていて葬儀を行っている。
長い一生を経た旅人が、この世界の果てにある埠頭にたどり着いて、身体を永遠にガンガーに浸したら、次の旅が始まる。
なぜだろう、涙が出た。
すぐそばにあるガートで、人たちが壁の向かいで行っていることを一切気にせずに、普通にガンガーの水で洗濯したり、牛と一緒に沐浴したりしています。
これが、「生活」なのかな。
もう1つのバーニング・ガートのManikarnika Ghatに行きます。
葬式用の薪は、亡くなる人が天に届くのに使う階段のように、高く積もっている。
そのすぐそばの建物に、葬式が行われている。(夏の洪水期なので、室内で行っている。普段はガンガーの川辺で行う。)宗教音楽の音、人たちがおしゃべりの声、家族たちの泣き声、かっかと燃えている炎、その炎に巻き込まれている身体、そして満天の煙と灰。
そのそばに、すべてを待ち受けるガンガーが、表情もなく、ひたすらに静かに流れている。海まで流れていき、空に戻り、雲と化し、雨に変わり、またガンガーの源になり、ひとつひとつの魂と一緒に、永遠に輪廻を続けていく。
何という空気だろう。
この国では、「生」を扱う態度と同じように、「死」を扱っているのだ。
隠すことはない。誰が見てもいい。
人はどのように生まれてきたのかを考えて、どのように死んでいくのかを扱えばいい。
人の死は、次の旅の始まりだけ。
人の死は、この輪廻の終わりで、次の輪廻の始まりだけ。
これが、この旅でガンガーからもらった答え。
正解かもしれない。
ここに来たのも正解かもしれない。
自分の人生観が変わっているかもしれない。
こんな感じでした。
夜の祭り:プジャー(Puja)
夜のガンガーのほとりでは、プジャーが行われています。
プジャーとは、ヒンズー教の礼拝とのことですね。一般的には、バラナシ市内のDashashwamedh Ghatで行われています。
プジャーが始まる前に、祭司のバラモンたちに白い・赤い塗料を塗ってもらい、祝福をもらうことができます。
本当は無料ではありますが、お賽銭として、10ルピー(約15円)ぐらいを差し上げても良いです。無理やりに請求されたら、態度強くお断りくださいね。
人が多すぎて、正直バラモン立ちがどこでどのようにやっているのかわかりませんでした...
向こうの船に100ルピーぐらい払えば乗れるようですが、洪水だし船が超満員だったので、安全面を考えた上やめました。
プジャーが終わったら、人が一気にいなくなって、ガートが静かになりました。
ガートの階段に、お布団を作っている老人たちがいました。お布団というか、布一枚か、そのまま地面に寝ます。
死を待ちに、バラナシに来ている老人たちだ。そのまま裸足で、ガンガーのほとりのガートで毎日過ごしている。
彼たちは一体、何を待っているのか?
もう永遠に来ないあの日の夜明けを待っているのか?
それとも、苦痛のない来世を待っているのか?
両方かもしれない。
命は、ガンガーの水と同じように、静かに流れて逝く。
バラナシに来て良かった。
せめて、死が怖くなくなった。
汚さはまだダメだけど。(笑)
では、またねー